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ギドン・クレーメル

昨夜、ものすごく久しぶりにギドン・クレーメルのコンサートを聴きにサントリーホールに行った。プログラムは、フランクの協奏的ピアノ3重奏曲と同じくフランクのヴァイオリン・ソナタイ長調、そしてチャイコフスキーのピアノ3重奏曲「ある偉大な芸術家の思い出のために」だった。

生演奏はとても久しぶりだったので、CDの音に慣れた私の耳が、ホールトーンに慣れるのにややしばらくかかった。
フランクのメロディーがあまりにも美しいので、連日休みがなくて少々疲れ気味の私は、しばしば睡魔におそわれてしまった。
ピアノもチェロも、クレメラータ・バルティカのメンバーらしく、美しさと上手さを兼ね備えたお姉さんだった。
とくにチェロとクレーメルのヴァイオリンの音が、とても相性がよく、二人のハーモニーは抜群だった。
クレーメルは、若い頃の変態っぽさが抜けて、とても良い感じのおじいちゃんになっていた。なかでも高音のピアニッシモは、この世を突き抜けて、どこか違う次元に連れて行ってくれるかと思われるほど。

やっぱり、生は違う!と、しみじみ思った夜でした。
CDばかり聴いていちゃダメだわよ。たまには生も聴かなくちゃ。

ギドン・クレーメル_c0009212_16494893.jpg

©Kasskara ECM Records
by nyoirin | 2012-11-05 16:51 | 音楽

2015.4.1.より、身の回りの小確幸(小さいけれど確かな幸せby村上春樹)を見つけてつぶやきます。


by nyoirin