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2005.1.18.tuesday

 「少年A 矯正2500日 全記録」を読み終わる。サディズムについて誤った認識を持っていたことに気づかされた。また、少年Aが加虐者であり被虐者でもあったということ、そしてなにより「母親の過干渉」ということが、私にも警告を与えている。しばしば子どもによかれと思ってしていることが、まったくの方向違いであることがある。またそれをほとんどの親が愛情だと勘違いしていることが悲劇を助長している。

 「宮崎駿の世界」を読む。なかでも押井守×上野俊哉がとても興味深かった。
 「教育という名の注入」「スケープゴート」「スケープゴートを血祭りにあげることによってはかる結束(人民裁判)」「密告」。それまでおバカな私は、組織となると大変なのね〜、ぐらいの認識しかなかったので、目からウロコだった。まさに、そこでもこの通りのことがそっくりこのまま行なわれていたから。本人はきっとまったく意識していなかったろう。今でもまったく意識していないだろう。しかし、自然とこうなってしまっていったのだ。そう思うと、とても恐ろしい。ひとりひとりの人間が集まって、集合になり、それを何かの目的に向かって動かしていこうとすると、どんな集合もこうなっていってしまいやすいということか。
by nyoirin | 2005-01-18 16:46 | 本・読書

2015.4.1.より、身の回りの小確幸(小さいけれど確かな幸せby村上春樹)を見つけてつぶやきます。


by nyoirin