大島弓子『ロストハウス』

c0009212_1758456.jpgずっと以前に読んで、題名を忘れてしまった大島弓子の漫画の題名を、月本夏海さんに教えていただいた。
題名がわかって、とても嬉しかったです。ありがとうございます。

肝心のその本は、我が家の暗黒山に必ずあるはずなのだが、見つからない。年代的に最深部であることがわかっているだけに、この暑い最中、大掃除に至るのはどうしても避けたい!で、買ってしまった…。白泉社文庫¥562+税。以前私が買い求めたのは、文庫版ではなかったと思うので、収録作品は違うかもしれない。

『ロストハウス』
自分の部屋に鍵をかけない青年が出てくる話だ。「彼は、部屋に鍵をかけないことによって、全世界を自分の部屋にしたのだ」とかなんとかいう台詞が、ラストシーンだったと私は記憶していた。しかもその台詞は主人公の少女の台詞だと思っていた。が、今回あらためて読んでみたら、その台詞は正確には「ああ、彼はついに全世界を部屋にして、そしてそのドアを開け放ったのだ」という彼の上司の言葉で、しかも、ラストシーンではなかったのだ。
記憶なんて、あてにならないものですね。面目ない。
でも、これは記憶どおり、その話は切なくて胸に沁み入る話だった。

他に『ジィジィ』『青い 固い 渋い』『8月に生まれる子供』『クレイジー ガーデンpart1』『クレイジー ガーデンpart2』収録。

大島弓子は、いつでもいつまでも、私にとってまるで金剛石の塔のように燦然と輝いている。
その中でひとつだけ選べと言われたら、いちばん愛しているのは『ダリアの帯』だと答えるだろう。あれは、私の中で、ひとつの真理になっている。私は『ダリアの帯』を信じているのだ。今まで、何度読み返したかしれない。その度毎に、心を強く揺さぶられ、決して平常心ではいられない。
もちろん、『フロイト式蘭丸』とか『雨の歌が聞こえる』とか『おりしもその時チャイコフスキーが』とか『すべて緑になる日まで』とか『いちご物語』とか『7月7日に』とか『いたい棘 いたくない棘』とか『秋日子かく語りき』とかとかとか…とか、思いつくだけでも、愛する大島作品は挙げればキリがないけど、それでも、『ダリアの帯』は特別なのだ。
これから先も、きっと何度も何度も読み返すだろうと思う。
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by nyoirin | 2007-08-12 18:30 | マンガ・アニメ

2015.4.1.より、身の回りの小確幸(小さいけれど確かな幸せby村上春樹)を見つけてつぶやきます。


by nyoirin