『世紀末の詩』と『早春スケッチブック』

『薔薇のない花屋』が、佳境に入ってきて、急に『世紀末の詩』が思い出され(野島伸司つながり)、確か、再放送のときにでも録画したのが全部じゃないけど、あったはずだと思い、暗黒山を発掘。
発掘されたのは、最終回一つ前の回と最終回の前後編の3本が入ったビデオテープだけだった。けど、久しぶりに観てみた。

みんな、ものすごく若くてビックリ。竹内もてんで青二才で、笑っちゃう。けど、そういう役だったからね、野亜くんは。

「ハロー、ベイビー。
幸せって、どんな形をしている?」

ラスト前の回には、重要な役どころで私の大好きな永嶋瑛子が出てた。忘れてたけど。
教授の忘れられない女の人として、最後に出てくる。
キャストはみんなとてもいいね。

そのあと、よんどころない事情がまたまたぼっ発して、てんやわんやになった関係と、山崎努つながりで、『早春スケッチブック』を摩訶激しく観たくなって、観た。
これは、DVDボックスで持っていたのだが、まだ全部は観ていなかったのだ。
よんどころない事情とあいまって、全く泣くようなポイントではないと思われるところでも、涙が止まらない。
その事情で、通しては観られず、それでも四話からはとりあえず最後まで、四日間くらいかかってしまったが、観ることができた。
この間、『早春〜』に助けられたと言ってもいい。これがなかったら、乗り切れなかったかもしれない。
ちょっと大袈裟かな…?
物語…フィクションは、こうやって人をときに救ってくれるものなんだと、あらためて実感する。
もちろん、本物の、力のある、物語である場合だが。

「もっと魂を鍛えろ!
ありきたりなことをするな!」

教授よりもずっとまだ若々しい山崎努が、叫ぶ。
こちらもキャストの素晴らしさに脱帽。

このドラマを観て、漱石の『それから』を思い出した。
『それから』は、多くの人にとってひとつのテーマを提示していると思うが、私にとっても、大事なひとつのテーマを与えてくれている。
少し乱暴かもしれないが、『早春〜』での山崎の扮するカメラマンは、『それから』の代助のように高等遊民的と言えると思うし、河原崎扮する信用金庫の課長は、まさに銀行員の平岡のようではないかと思った。

そして、私の頭の中を、『早春〜』のテーマ音楽が流れ(後半のバスドラの響きがたまらないのだ)、やがてそれは、山下達郎の『蒼茫』の歌詞につながってゆく。

思えば私は、繰り返し繰り返し、このことを考えている気がする。
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by nyoirin | 2008-03-15 16:08 | 映画・ドラマ

2015.4.1.より、身の回りの小確幸(小さいけれど確かな幸せby村上春樹)を見つけてつぶやきます。


by nyoirin