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「神はサイコロを振らない」最終回 06.3.16.thursday

 夕べは、リアルタイムで観てしまった。でも録画もしてある。あとでまた観たいと思う。
 今場所、「時効警察」がコメディ部門作品賞なら、この「神はサイコロを振らない」はシリアス部門作品賞だ。私は、この「時間と記憶」ものに、めっぽう弱い。古くは「オンディーヌ」から始まって、「天国から来たチャンピオン」「時をかける少女」とか。だから(なんなんさんがボロクソに言ってる)「オルランド」にも惹かれてしまう。小説だと「宇宙のランデブー(アーサー・C・クラーク)」とか「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(村上春樹)」とかもこの仲間に入るかな(あと「庭」というキイワードも私にはあるので、「世界の終り〜」はそこでもヒットしてしまうのだが)、マンガだと「イティハーサ(水樹和佳)」とかとか・・・他にも挙げればきりがない。自分で気がついたことに、どうも私のキイワードは「親子」と「記憶」(あと「庭」ね)らしい。そこで、「神は〜」はバッチリ私のツボにはまってしまった。
 最終回。そりゃ、どうなるんだろう、402便の乗客乗員たちは?ホントに消えちゃうの?それって死ぬのと同じなの?っていうのがメインなんだろうけど、私はそれぞれの関係性が哀しくて美しくて有り難くて、今こうして書いていても涙が出てきてしまううくらい、「観て」しまった。
 そのときがきた、そのときのそれぞれ・・・。とても上手く描けていたと思う。ともさかの「あっち」が消えてしまったところは、特に秀逸だった。ホントに、こうかもしれないと思わせる表現だった。今の今まで、この「ここ」に居たのに!という残された者たちの気持ちと、人の存在のはかなさとが、私の胸を打った。
 「また、会おう」「また、会おうね」・・・「またね」
 また、会うのだということを、私も信じている。この物語は、私にとっては真実だったし、真理だった。私が読み取ったこの物語の中の真実を、私は忘れないと思う。
by nyoirin | 2006-03-16 16:23 | 映画・ドラマ

2015.4.1.より、身の回りの小確幸(小さいけれど確かな幸せby村上春樹)を見つけてつぶやきます。


by nyoirin